プログラミングを始めるにあたって、基礎知識を身に付けたいのだけど・・・
それなら、日商プログラミング検定っていうおススメの資格があるよ
日商プログラミング検定とは?
簿記検定等で有名な日本商工会議所が実施するプログラミングに関する検定です。
日商プログラミング検定は、ITスキルを持った人材不足課題を解決するために、プログラミングの学習支援を行うという目的だそう。
4段階のレベル分け
日商プログラミング検定は4つのレベルに分かれています。
昔のSE時代に少しだけプログラミングをかじっていましたが、ほぼ初心者と同レベル。という訳で、今回受験したのは「BASIC(下から二つ目のレベル)」です。
レベル | 言語 | 概 要 |
---|---|---|
ENTRY | Scratch | 初学者向け |
BASIC | 言語によらない | プログラミングに関するIT(基礎知識)、アルゴリズムを問う |
STANDARD | C言語、Java VBA、Python | 高校・大学・専門学校でのプログラミング習得度 |
EXPERT | C言語、Java VBA、Python | プログラマーとしての基本能力 |
ENTRYはScratchっていう小さい子供向けの言語(っていうのか?)なのでスルー。
基礎的なアルゴリズムの内容が出題範囲になっているBASICが勉強になるかなと思いました。
検定の勉強が少しでも実務に役立つ知識じゃないと、時間がもったいないですからね!
(かといって、実務力があるけど知識が無い人には成りたくない・・・)
BASICレベルの試験概要
ということで、日商プログラミング検定のBASICレベルに絞って、試験の概要を見てみることにします。
BASICということで、試験時間も短め、受験料も比較的安くて、初学者には敷居が低くていいですね。
実施日 | 試験会場が提示する日時を選択 →日商プログラミングHPより試験会場を探して各自で申し込み |
試験時間 | 40分 |
出題形式 | 択一知識問題 第1問 選択問題 (計25問) 第2問 読解問題 (計6問) 第3問 穴埋め問題(計1門) |
合格基準 | 70点以上合格 |
受験料 | 4,400円(税込) |
この試験は、全国一斉ではなくて、日商と提携した試験会場でパソコンを使ってCBT方式(Computer Based Testing)にて、随時行われています。
検定の申し込みは、各自が試験会場に直接申し込みする必要があるのですが、会場によって申し込み方法が全く違いますし、WEBじゃなくて電話で申し込みとか、メールのやりとりが続くとか、申し込みの敷居が高くて辞めそうでした・・・(汗)
日商プログラミング検定(BASIC)の合格法
結論を先に言うと、プログラミング検定には合格したので、やっておいたほうが良い勉強方法を下記に残しておこうと思います。
参考書を一通り読む
まずは、日商プログラミング検定の公式ガイドブックがあるので、購入して一通り読みました。
10進数とか2進数とか、コンピュータの仕組みとか、プログラミングの基礎知識等は、しっかり知らなくても実務が出来ないことはありませんが、こういう基礎知識がしっかり身についてこそ応用力が付くと思うので、試験対策だけではなく自分の為に。
また、各章の最後には「練習問題」、最後には「応用問題」が掲載されていて、出題方式が分かるようになるので、これは試験を受ける前に絶対にやっておきましょう。
サンプル問を解く(WEBページ)
日商プログラミング検定(BASIC)のHP内にサンプル問題をダウンロードできるページがあります。
内容が出題形式に沿っていて、これを本番想定で40分でやることが、試験対策になります。
ただ、サンプル問題には解答や解説が付いていません。
そして、このサンプル問題は、上記の公式ガイドブックの応用問題に掲載されている問題と全く同じです。(公式ガイドブックには詳しい解説があります)
せっかく公式ガイドブックを買うのですから別問題を載せて欲しい所です。
あまり深掘りせずに全体網羅を
日商プログラミング検定公式ガイドブックでは、練習問題とサンプル問題が少ないので、問題に出てこないような内容も盛り込まれています。
なので、どこまで掘り下げて学習すればよいのか、やろうと思えば延々に掘り下げることが出来る内容があったりしますが(演算器とかグラフとか)、やはり出題は公式ガイドブック上からなので、他の教材などに脱線せずに書かれている内容を押さえましょう。
例えば、画像の表現(ラスタ形式、ベクタ形式)とか、ユークリッドの互除法、データ構造(グラフ)、アセンブリコードなど、そういう細かい所も狙われます。
でも、出題は四択問題なので、少しうろ覚えであれば正解に導ける可能性が高まります。
日商プログラミング検定 申し込みから合格まで
申し込んでケツを決めてしまう
ある程度、勉強が進んできたら、一気に検定の申し込みをしてしまいましょう。
「合格する自信が付いてから」とか悠長なことを言っていたら、時間が無駄に過ぎてしまいます。いくら勉強しても絶対合格する自信なんて付きませんから(汗)
それよりも素早く合格して、余った時間で他のIT資格の勉強をして、知識を融合していった方が効果的です。
検定の勉強と受験は「トロトロ」やるな。が鉄則です。
自分の場合は、申込日から2週間先の日程を押さえました。(会場によっては直近は埋まっていたりするので、その点からもお早めに)
試験会場にて試験開始
今回の試験会場は横浜市内の小さなパソコン教室?
そこにPCが8台ほど並べてあって、そこの1台を使って試験を実施しました。
前回、別の試験(チョコレート検定)を平塚で受けた時は、受験者数でビッシリだったのに、今回は、受験者が誰もいない・・・申し込みが分かりにくかったからか、それとも時期的なものか・・。
試験会場や実施している試験内容によって、会場の雰囲気は全然異なりますね。
※この辺も沢山受験していくと慣れてきます。
事前に知っておきたい情報
今まで受けてきたCBT方式の検定はプロメトリックという所が実施母体になっていて、試験会場には、「紙とペン」(シートとマジックペン)が用意されていて、試験中に自由にメモや計算を書いたりすることが出来ます。
しかし、日商プログラミング検定には「紙とペン」がありませんでした。
その事によって、第2、3問のフローチャート問題(読解問題)は、変数に数字を入れて、処理を繰り返して、と頭の中で処理を動かす必要があって結構大変でした。
これは慣れもあるので、試験勉強中に一度は訓練しておいた方が良いでしょう。
また、10進数と2進数に関する計算問題も出ましたが、やはり紙とペンはありません。代わりに、問題上に文字を打ち込めるスペースが用意されていて、そこに数字を打ち込んで、頭の中で計算しました。
試験問題の40分は妥当な長さでした。
自分の場合は、最初から最後まで問題を解いた後に、一通りは見直しもできて、5分程度は余るという、時間間隔でした。
集合テストのように、解き終わったら手を挙げて検定スタッフが解答用紙を回収して、なんて事はありません。試験が終わったなと思ったら、画面右下の「試験終了」ボタンを押せば、一瞬で終わってしまいます。CBT試験の便利なところですね!
試験結果は終了直後に判明
CBT試験で一番緊張するのが「試験終了」ボタンを押した直後です。
なにせコンピューターで試験を実施しているのですから、多くの検定ではすぐに合否が分かります。
もう、翌日の模範解答をゲットして自己採点して、なんてことは不要です。
落ちたとしても、その場で「不合格」が分かり、その時から次回の再チャレンジが可能です。
「試験終了」ボタンを押すと
第1問(25問)、第2問、第3問のそれぞれ分野別得点と合計点が表示。
それを基に、画面上に合格か不合格か表示されます。
QRコードも表示されていて、それを読みこむと「WEB合格証」を表示できるようになっています。
※つまり、紙の合格証が自宅に郵送されることは無いということ。
今回は、検定会場にてWEB合格証も印刷して、試験終了後に渡して下さいました。
試験を受けてみて
BASICレベルというだけあって、公式テキストを逸脱するほどの難しい問題は出ませんが、問題集をやっていないと出題傾向などが分からないので厳しいかも。
アマゾンの口コミで、公式ガイドブックを勉強しても試験では出てこない、買う意味ない、みたいなことが書かれてましたけど、試験なので出題は少し応用するでしょうし、出題傾向の把握のためには必須ですし、テキストの内容は個人的にはお気に入りです。
実務に直接役立ちはしなさそうですが、IT技術者なら基礎知識としては持っておきたい内容です。
次に挑戦するのは?
IT技術者としてのレベルはまだまだ低いので、じっくりと基礎力をつけて行こうと思っています。
日商プログラミング検定BASICの次のレベル「STANDARD」へ段階的に挑戦してもいいですし、別の考え方で、幅広いIT知識を得る為に、WEB作成系、AWS、ディープラーニング、など、少し離れた分野に挑戦してみるのも良いのかなと思っています。
IT系の検定は種類が多いですね。少し時間をかけて次何を目指すか考えていきます。
※情報処理技術者を受けるのは決定済みです。
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